キョーリツ ブログ

染みのお手入れについて

2023年12月2日

皆さま、おはようございます!

学生服のキョーリツのブログをご覧いただきありがとうございます!

今年は秋を感じる間もなく冬の気配が日に日に強くなっているような気がします
秋の季節が好きなので少々さみしく感じておりますが・・・

ところで、日々お洗濯しようとしたらシャツ・ジャケットの染みに気づいたなんて経験、ありませんか・・・?
ふとしたタイミングで何かをこぼしてしてしまったりして服に染みが出来てしまうこともありますよね・・・
学生生活を送るうえで欠かせない大切な衣類を少しでも長持ちできるように
今回は服の染みの対処に関して特集いたします
お時間よろしければぜひご一読くださいませ

染みの対処として重要なのは
●染みの原因(性質)を特定すること
●できるだけ早く処理すること
の2点です
まず、染みになった原因がわからないと正しい処理ができません
取れるはずの染みが処理を間違えるとかえって悪化して取れなくなることもあります。。。
そして、原因を特定したらできるだけ早く取り除いてあげることが肝要です
時間を置けば置いただけ繊維に汚れが付着しより取りにくくなってしまいます

染みの性質には大きく分けて3種類あります。(実際はもっと多岐にわたりますが・・・そこはご容赦ください。)
〇水溶性の染み(コーヒー・醤油・赤ワイン・血液など)
〇油溶性の染み(食用油・機械油・襟もとの黒ずみ・口紅など)
〇水溶性と油溶性両方の性質が混ざった染み(カレールー・マヨネーズ・インク・墨汁など)
それぞれ処理が異なり、また同じ性質のものでも場合によっては特別な処理が必要になります
すべてを取り上げると膨大になってしまうため、今回は特にご質問の多い下記4点に絞って処理方法をご説明いたします

①襟元の黒ずみ
⇒軽度なものであれば、ぬるま湯(40度前後)に襟元をつけたのち中性洗剤(食器用)をつけた柔らかい歯ブラシを使って繊維に沿って優しくこすり洗い落とします
そのあといつも通りのお洗濯をしてください
そのほかベンジンを含ませた布で軽く摘まみ叩くというのも一つのやり方になります
重度のものであれば、オキシグリーンなどの漂白剤を利用して落とすこともできますが、
服自体にもダメージがいくので大事な服であればクリーニングに出されたほうが良いでしょう

②コーヒー・醤油
⇒ついてすぐならば水を含ませた絞った濡れたタオルを利用し周囲から摘まみ叩く程度で落ちます
中性洗剤を水で薄め、それを綿棒などにつけて染みの上からたたいた後に行うとより効果的です
時間がたってしまった場合や、上記で取れなかった場合はすぐクリーニングに出しましょう

③血液
⇒基本的に②と同様で大丈夫ですが、水の温度にお気を付けください
“水”で処理をしてくださいね
というのも血液は主にタンパク質でできていますので、ぬるま湯以上の温度だと硬化が進んでしまい取れなくなってしまいます
なので、これからの時期はつらいですが冷たい水で行うほうが効果的です

④インク・墨汁
⇒これは非常に難しいものの一つで、結論から言えばこの場合はすぐにクリーニング店に持って行ってください
クリーニング店にもっていく際は原因となった筆記用具をご持参いただくことを強くお勧めいたします
というのも、インク・墨汁は筆記用具メーカーが利用者の用途に合わせて原料を化学を駆使して複雑に作製しているものです
ご家庭でこの染みを処理するのは極めて難しく、永久に取れなくなってしまうこともあります。。。

いかがだったでしょうか?
もっと詳しく知りたい、これはどうなの?といったことに関してはご要望があれば続きをブログにいたしますので
ご意見お待ちしております

【参考文献】
飯野高広著 「紳士服を嗜む 身体と心に合う一着を選ぶ」

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